冴えないアラサーオタクが気づいたらドラクエと言う異世界に転生して半魚人になった話　第三話

あれから何日たっただろうか…

毎日毎日水を汲んでは売り続ける生活…

プライベートが微塵もない宿で僕は暮らしている

なんでみんな女性やねん…　しかも若い子ばかり…　話しかけても事務的な会話しかしてくれないし…

うん　うん！　このままダラダラ生活したところで仕方ない！コツコツためたゴールドを使うときがついに来たんだ！

こうして僕は必死に稼いだゴールドで装備を揃えた　皮の鎧セットは安くて助かる！

うん！　どこから見ても一人前の冒険者だ！
これならスライムなぞ怖くない！今から僕の物語が始まるんだ！

そう　これは僕のドラゴンクエスト！　勇者もみんなスライムから始まったんだ！

そうして僕は村の外へ出た　するとスライムが襲いかかってきた　だが僕は怖くない

僕には剣も盾も鎧もある　スライムなんか怖くない！食らえ！会心のギガスラッシュ！
(通常攻撃)

会心の一撃！スライムに12のダメージ！
スライムを倒した！

無事にスライムを倒すことができた

そして僕は気づいた

め　ち　ゃ　く　ち　ゃ　し　ん　ど　い！！

あぁぁぁぁぁぁぁ何だよこの銅のつるぎ！？片手で持つ重さじゃないだろ！？あと鎧も動きにくい！盾もむしろ邪魔だ！皮の盾持ったらお腹減りにくくなる？嘘だろ！！

なんというかこう…あれだ！野球のキャッチャーの格好のまま重たい金属バット振り回しているような！？いや野球したことないから知らないけどね！？

そもそもろくに運動してないアラサーの僕にはこんな動きは無理だ！

若者なら出来るだろうけどな！そうか勇者16歳かそれは余裕だよ！

はぁはぁはぁはぁひぃ…　はぁはぁ…

一回の戦闘でこの疲労はヤバい…　鋼の鎧とか絶対装備出来ないよ　むしろよく出来るなヤバいな…

やっぱりいつもの服がいいな…　なんで魔法使いとか皮の鎧装備出来ないんwwwwwとか思ってたけど実際来たらわかるよ　僕ですら装備出来ないんだから…

もったいないがこれらは売るしかないか…

「銅のつるぎなら3ゴールドで買い取るぜ」

まだまだ水汲み生活は続きそうだ

ああっ　転生前に帰りたい！

〜続く〜